屋上・壁面緑化技術コンクール 受賞一覧(受賞回別)

第20回 屋上・壁面緑化技術コンクール 受賞一覧

「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」今回の受賞団体は、以下の通りです。

第20回 国土交通大臣賞:屋上緑化部門 (熊本県熊本市)
九州産交ランドマーク株式会社
株式会社日建設計
大成・吉永・岩永・三津野・新規建設工事共同企業体
西武造園株式会社
株式会社 景匠館
株式会社 皆楽園
SAKURA MACHI Kumamoto

 本作品は、熊本城の南に位置し、かつては細川家ゆかりの「陽春庭」があった花畑公園・花畑広場に隣接したランドマークの緑化である。折り重なるように積み上がったひな壇状の低層部は、公共空間と一体で豊かなパブリックスペースを創出していおり、地上30mに配置された屋上庭園は「現代の陽春庭」と位置付けられている。「熊本城と庭つづき」という失われていた熊本城との関係を再構築した。
 熊本城の景観や近隣の公園・緑地との連続性などに配慮した緑化デザイン、新たな観光スポットの創出に屋上緑化が効果的に使われている点が高く評価された。


第20回 国土交通大臣賞:特定テーマ部門 (東京都新宿区)
株式会社フィールドフォー・デザインオフィス
株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザイン
清水建設株式会社
株式会社日比谷アメニス
伊勢丹新宿店本館7F日本庭園

 本作品は、個別相談サロン、既存レストラン、併用スペースに隣接する百貨店の緑化である。
荷重制限がある既存躯体上で、それを感じずに自然を味わえる場づくりを図った。水をテーマに空を映し込む水盤、幻想的な霧は、自然観を表現し、時や季節の移ろい、野鳥や蝶の飛来を重ね合わせることで、お客様への心の安らぎを与えている。
 日本庭園として伝統ある百貨店にふさわしい高い完成度、枯山水を伴う日本庭園とミストの演出、用途に基づいた高度なデザイン等、屋内と一体的でコンパクトで、よくつくり込まれた点が高く評価された。


第20回 環境大臣賞:屋上緑化部門 (東京都渋谷区)
NTT都市開発株式会社
株式会社竹中工務店
株式会社伊東豊雄建築設計事務所
株式会社朝日興産
WITH HARAJUKU

 本作品は、明治神宮の杜に面した鉄道駅前に立地する複合商業施設の緑化である。原宿駅側から竹下通り・裏原宿側にある約8mの高低差を活かし、街とシームレスにつながる「みちの建築」を計画コンセプトとしている。明治神宮の広大な深い杜と街区をつなぐ小高い丘のようなランドスケープは、地域生態系に配慮した在来種を主体とした植栽となっている。
 明治神宮の緑とのネットワーク形成と、回遊と空間利用を促す変化に富んだ多様な植栽形態により、ヒートアイランド対策及び生物多様性の確保に資する点が高く評価された。


第20回 日本経済新聞社賞:屋上緑化部門 (東京都中央区)
株式会社永坂産業・公益財団法人石橋財団
株式会社日建設計
戸田建設株式会社 東京支店
内山緑地建設株式会社
ミュージアムタワー京橋

 本作品は、ハイグレードオフィスと美術館が複合した高さ150m、延床40,000㎡の超高層建築の21~23階(高層階)の緑化である。高層階の3層にわたり、緑が立体的に広がるスキップフロア型屋上庭園に面してオフィスエリアが広がっている。執務室からの眺めを意識して設計されたスキップフロア型屋上庭園は、オフィスで働く人の健康や快適性の向上、都市部超高層でのオフィス環境の新しい姿を実現している。
 風の強い高層における意欲的な緑化であり、労働者のストレスマネジメントに立脚したデザインは、オフィスビルのバイオフィリックデザインの有効な導入例であると評価された。


第20回 日本経済新聞社賞:壁面・特殊緑化部門 (東京都江東区)
住友不動産株式会社
前田建設工業株式会社
有限会社テラダデザイン一級建築士事務所
株式会社マインドスケープ
灯デザイン
大和リース株式会社
住友不動産ショッピングシティ 有明ガーデン

 本作品は、緑豊かな広場が少ない湾岸地域において、周辺施設・地域間をつなぐ新しい生活拠点を提案する複合商業施設の緑化である。四季を感じられる地上広場や緑豊かな多層テラスのほか、多樹種のプランターを積層した「グリーンカーテン」、植栽の積層プランターと光の積層幕で環状に構成した「グリーンリング」など、施設のどこに居ても自然を感じられ、来客者に寛ぎの場を提供するとともに、周辺環境に配慮しながらも印象に残る建築となっている。
 視点場によって変化する緑化のデザインと街へのインパクトは、今後の湾岸地域における緑化の取組みへの喚起につながるとの点が評価された。


第20回 都市緑化機構会長賞:壁面・特殊緑化部門 (東京都千代田区)
株式会社日建設計 住友商事美土代ビル 室外機芋緑化

 本作品は、室外機の周りに芋葉を繁茂させ、その日陰効果と蒸散作用により周辺の空気の温度を下げる緑化である。室外機周辺の気温を下げることにより、空調電力の低減効果、ヒートアイランド現象の低減、光合成による酸素の供給に加え、サツマイモの収穫もできる省エネルギー貢献策として一般の人にも親しみやすい緑化技術である。
 ユニークで実用性が高く、収穫を通じたコミュニケーションの創出、省エネ効果を検証・試算した点が評価された。


第20回 都市緑化機構会長賞:壁面・特殊緑化部門 (東京都渋谷区)
三井不動産株式会社
渋谷区
株式会社竹中工務店
株式会社日建設計
西武造園株式会社
株式会社グリーニアン
MIYASHITA PARK

 本作品は、立体都市公園制度を活用したPPP事業による建築物の緑化である。ツインアーチによる緑の天蓋(キャノピー)は、登はんするつる性植物を選定し、施設内外から緑化が視認できるよう設けられている。渋谷らしいアクティビティと緑陰を提供しながら、代々木公園や新宿御苑へ繋がる東京のグリーンインフラを形成するとともに、新しいシンボルとなる都市景観を作り出した。
 地域の魅力アップ、ウォーカブルな空間など利用促進にも立脚した作品であり、インパクト・視認性にも優れる等、周辺への波及効果を評価した。


第20回 奨励賞:特定テーマ部門 (東京都北区)
株式会社コーセー
株式会社日建設計
株式会社大林組
株式会社日比谷アメニス
日本地工株式会社
コーセー先端技術研究所サンクンガーデン

 本作品は、都内の閑静な住宅地の一角に位置する研究所の緑化である。建物の南北に設けられた地下1階から地上3階までの吹き抜け空間を持つ2つのサンクンガーデンには、ワイヤーやチェーンをつたって垂直に生長するつる植物を配し、各階ごとに印象の異なる「立体的なみどりの風景」が生み出されている。
 既存の建築物にも応用可能な緑化であり、オフィス労働者の知的生産性に言及した発想が評価された。