緑化技術コンクール(受賞回別)

第23回 緑化技術コンクール 受賞一覧

※「屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」は、第16回より「屋上・壁面緑化技術コンクール」に、第23回より「緑化技術コンクール」になりました。
※受賞作品および団体は、受賞当時の内容・情報となります。現在の情報とは異なる場合があります。

今回の受賞団体は、以下の通りです。

第23回 国土交通大臣賞:緑化施設部門 (東京都中央区)
株式会社類設計室 ・ 松井建設株式会社 ・ 坪井工業株式会社 ・株式会社クリスタルジャパン 本の森ちゅうおう(中央区立京橋図書館・中央区立郷土資料館)

 本作品は、大都市東京の真ん中で森を感じる場、歴史・文化に親しむ「知の森」を意図した緑化施設です。
 建築と森を一体化した立体回遊型デザインであり、壁面の緑化、土壌、灌水システム、屋内からの見え方にも工夫がみられます。陽光を届けるための建物上部のセットバック等、建築計画と一体となった緑化計画、都市型公共施設の先導事例として、高く評価されました。


第23回 国土交通大臣賞:緑化施設部門 (東京都世田谷区)
株式会社佐藤総合計画 ・ 株式会社ランドスケープ・プラス 世田谷区立保健医療福祉総合プラザ

 本作品は、武蔵野台地の際に位置する環境を活かし、緑と水のつながりを取り入れた緑化施設です。
 「段状構成」と「樹木群」による『みどりの丘』、新たに開発した保水性堅樋『ジャカゴ樋』により、建物自体に保水性を持たせています。緑のネットワークの一翼を担うとともに、グリーンインフラの考え方とその導入により、様々な機能を備えている点が高く評価されました。


第23回 環境大臣賞:緑化施設部門 (沖縄県那覇市)
株式会社国建 ・ 株式会社環境設計国建 那覇市本庁舎

 本作品は、“みどりあふれる庁舎をみんなでつくる”をテーマとした緑化施設です。
 緑地が少ない市中心部に、緑の大きなインパクトを与える市民が誇れる公共の取り組みです。既存の樹木を移植や再植で生かしながら、沖縄の風土に合わせた植栽種の採用、新たな緑化技術の導入等により、市民の憩いの場として緑豊かな環境を形成した点が高く評価されました。


第23回 環境大臣賞:緑化施設部門 (福島県郡山市)
日本大学工学部浦部智義研究室+ロハス工学センター ・ 株式会社はりゅうウッドスタジオ ・ 株式会社蔭山工務店 ・ 株式会社日比谷アメニス ロハス工学センター棟ロハスの森「ホール」

 本作品は、LOHASを教育・研究のコンセプトとする地方大学構内の緑化施設です。
 屋上も含む水循環とそれを見える可したデザイン性の高い屋上緑化がなされています。養魚場で求められる水質管理、汚水処理対策を緑化、省エネルギー、CO2対策に結び付け、連動という発想が高く評価されました。


第23回 日本経済新聞社賞:緑化施設部門 (東京都中央区)
ヤンマーコーポレーション株式会社・株式会社日建設計・株式会社竹中工務店・株式会社朝日興産・株式会社プラネット・株式会社稲治造園工務所 YANMAR TOKYO

 本作品は、東京駅前の建築屋内外を一体化したバーチカルグリーンウォールを有する緑化施設です。
 緑化ユニットルーバーを積層した屋外壁面緑化、地下1階から吹き抜け空間の水耕栽培型の屋内壁面緑化により、人と自然が共生するウェルビーイングな空間を提供している点が評価されました。


第23回 日本経済新聞社賞:緑化施設部門 (長野県大町市)
サントリープロダクツ株式会社天然水北アルプス信濃の森工場・株式会社竹中工務店・株式会社愛植物設計事務所 サントリー天然水北アルプス信濃の森工場

 本作品は、北アルプス山麓に位置し、自然景観資源を活かした緑化施設です。
 景観資源マッピングと地元植木生産者との連携による敷地内自然景観資源の活用、アカマツ林を伐採した林相転換と材の有効活用、隣接する国営公園と連携した環境学習支援プログラム等の取組みが評価されました。


第23回 都市緑化機構会長賞:緑化施設部門 (大阪府大阪市)
大阪ガス株式会社・株式会社集工舎建築都市デザイン研究所 大阪ガス実験集合住宅NEXT21

 本作品は、建物全体を立体的な緑地として計画し、周辺の都市公園と連坦した緑のネットワークを構築する緑化施設です。
 エコロジカルガーデンや屋上庭園等、積層した人工地盤の特性を生かし、建物全体で豊かな植栽空間を構成し、長年にわたり、良好な状態で維持されている点が評価されました。


第23回 都市緑化機構会長賞:特定テーマ部門 (─)
株式会社日比谷アメニス 最適雨水貯留量シミュレーションツール

 本技術は、雨水の利活用を促すため、その基礎となる計算ツールです。
 計画地域の降雨傾向から効率的な1日当たりの需要高と最適な貯留量とのバランスを検証し、過去の降雨データおよび計画の総集水面積と集水効率から、雨水貯留量の容量と形状を提案するなど、その実用性が評価されました。


第23回 2027年国際園芸博覧会協会特別賞:特定テーマ部門 (─)
株式会社環緑 防草シート付不織布ポット「ウエキング」

 本製品は、鉢による植木栽培において、除草作業をなくし、根域の通気性を向上させることで、健全な育苗を実現するポットです。
 鉢物の除草作業の時間とコストを軽減。従来のポット苗に多く見られた「ルーピング」と老化根を抑制し、「より枯れにくい苗」の栽培を可能にする点等が評価されました。