第33回 緑の環境プラン大賞
- シンボル・ガーデン部門
第33回 第一生命賞 | (北海道札幌市) |
札幌アイヌ協会 | 札幌イオルの森 |
かつてアイヌ文化を支える食料や住宅などの資材を供給するコタン(居住地)周辺の山や川をイオルと呼んでいた。明治以降の開拓政策により、コタン周辺の山や川は、大きくその姿を変た。アイヌ民族によるアイヌ文化の振興には、イオルの再生が不可欠である。そこで、札幌市内にイオルの空間(札幌イオル)を確保し、その整備の検討が始まっている。本プランでは、札幌イオルのシンボルとなる「札幌イオルの森」の整備を行う。 | |
コタン周辺の山や川の環境イオルは、アイヌ文化の振興に不可欠です。「札幌市アイヌ文化交流センター」の敷地の一部に、アイヌ民族が利用してきた在来種の森、イオル空間を生態学的混播・混植法により整備し、アイヌ文化の振興と継承を目指すプランです。アイヌの人々が生活に使ってきた有用植物を含む在来植物を実生から育て、生物・文化・民族の多様性に資する森づくりである点、アイヌ文化の振興拠点との連携により、文化の生態展示ともいえる「イオルの森」のもつ意味や役割が、広く発信できると期待できる点等が評価されました。 |