福山市では、戦後行われた市民主導によるまちの復興と平和を願ったばらの植栽を契機に、ばらのまちづくりを進めており、育まれた「ローズマインド（思いやり・優しさ・助け合いの心）」により、約70年にわたり市民と行政が協働し、「100 万本のばらが咲き誇るまち」としての都市ブランドを確立しています。
　公共空間のばらの維持管理の多くは、ばら大学などによる人材発掘・育成を通じ、市民の有志と連携し進めている他、ばら苗の無料配布や学校へのばら花壇整備などを通じて次世代にもこの取組を継承しています。また産学官の連携でばらに関する商品開発が行われ、地域活性化につなげています。
　条例や計画を策定し、整備、維持管理まで、市民を巻き込み地域全体でまちづくりとして取り組んでいる点が評価されました。