第42回 緑の都市賞

第42回 国土交通大臣賞:緑の市民協働部門 (宮城県仙台市)
学校法人 宮城学院/水の森里の会 時を超える杜のキャンパス ーー 響き合う自然・人・学び
学校法人 宮城学院/水の森里の会 時を超える杜のキャンパス ーー 響き合う自然・人・学び01
学校法人 宮城学院/水の森里の会 時を超える杜のキャンパス ーー 響き合う自然・人・学び02
学校法人 宮城学院/水の森里の会 時を超える杜のキャンパス ーー 響き合う自然・人・学び03

都市部に残る貴重な緑地を、杜の都のグリーンインフラとして捉え、学院と市民団体が協働で保全・再生に取組んでいる。自然環境を活かした教育プログラムの創出、豊かな心を育む学び舎の醸成、地域コミュニティと連携した「みどりの文化」の発信が高く評価された。

「水の森公園」のモミの林、「丸田沢エリア」の溜め池と湿性林、これらに隣接する宮城学院キャンパスは、江戸期から継承されてきた里山環境です。宮城学院と市民団体「水の森里の会」は、都市部に残るこの貴重な里山環境を保全しその生態系を回復するため、エリアごとの多様な特性を活かした樹林地の保護、植樹、間伐、巣箱の設置等を実施するとともに、次世代や地域住民への環境学習や文化活動を協働して行っています。
とくに「水の森」「丸田沢」エリアとキャンパスの境界に位置する大学附属「森のこども園」は、森に囲まれた大きな芝生を活かしてこれら一連の活動の拠点となり、近隣の農家の協力による稲作文化の継承と食育の実践などを始め、地域社会に開かれた環境教育や「森の音楽会」など、地域コミュニティの醸成と「みどりの文化」の発信拠点として貢献しています。こうした一連の取り組みが高く評価されました。