第41回 緑の都市賞

第41回 内閣総理大臣賞:緑の市民協働部門 (茨城県水戸市)
渡里湧水群を活かす会 渡里湧水群及び緑地等の保全と活用
第41回緑の都市賞 内閣総理大臣賞受賞 渡里湧水群を活かす会
渡里湧水群を活かす会 渡里湧水群及び緑地等の保全と活用02
渡里湧水群を活かす会 渡里湧水群及び緑地等の保全と活用03

都市域の外縁に位置する崖・川際の緑と湧水地の豊かな自然を取り戻すべく、竹・雑草の処理、水路・遊歩道の整備、生・植物の保全、災害時の水資源の確保、住民向け視察会の開催等様々な取り組みにより、歴史的環境の保全と生物多様性が創出された。

水戸市北部渡里台地外縁の湧水緑地帯は、田野川水辺空間と台地上の史跡エリアとの間に位置し、生活・農業用水等に利用されるほど豊富な湧水があり、緑地・水辺空間とともに古くから住民に愛されてきました。その湧水緑地帯も荒れ果ててしまったことから、昔の豊かな自然を取り戻したいという地域住民により会が立ち上がりました。
 これまで、8年程に渡り様々な保全等活動に取組んだ結果、水路にはカワニナやサワガニ、ホタルなどが生息し、オニヤンマも産卵に訪れるなど環境改善に成功しています。また、遊歩道等の整備により散策に訪れる人も増え、視察会の開催等により子どもから高齢者まで世代間交流が育まれる場になる等、広く地域住民に親しまれています。
 水源保全はもちろん、歴史的環境の保全や生物多様性の創出など、多岐にわたる分野に貢献していることが評価されました 。