第36回 緑の都市賞

第36回 奨励賞:緑の市民協働部門 (埼玉県川越市)
かわごえ環境ネット 自然環境部会 (仮称)川越市森林公園計画地 調査・保全活動
かわごえ環境ネット 自然環境部会 (仮称)川越市森林公園計画地 調査・保全活動01
かわごえ環境ネット 自然環境部会 (仮称)川越市森林公園計画地 調査・保全活動02
 

武蔵野の雑木林の自然の保全を市民協働で進め、貴重な生物多様性に富む自然を次世代に引き継ぐこと、またこれらを活用することにより、レクリエーションの場、自然環境学習の場を市民や学童に提供している。

(仮称)川越市森林公園計画地は、川越市南部の江戸時代から循環型農業を営むため薪炭林として活用されてきた「武蔵野の面影を残す雑木林」の一帯にある。現在は、公有地化された約8haと川越市が借地した区域に森の散歩道が設けられ、市民の癒しの空間となっている。
かわごえ環境ネットは、平成12年に、川越市環境基本計画に基づき、市民、事業者、行政、民間団体がパートナーシップを形成して、相互が協働して行う事業への情報提供、調整を行うもので、自然環境部会では、計画地において生態的調査や貴重種の保護育成の活動を実施している。植物250種、動物300種が確認されており、在来種の保全、特定外来種の除去などを月2回程度10年間にわたり実施してきたほか、周辺の小学校が自然学習や一般市民対象の観察会でのガイドなど、計画地の維持管理と普及啓発に積極的に取り組んでいる。