第34回 緑の都市賞

第34回 都市緑化機構会長賞:緑の事業活動部門 (東京都千代田区)
三井住友海上火災保険株式会社 三井住友海上駿河台ビル・駿河台新館
三井住友海上火災保険株式会社 三井住友海上駿河台ビル・駿河台新館01
昭和59年、当時の経営者のコンセプトに基づき、現代にも通用する高い環境性能と緑あふれる公開空地を持つビルが誕生した。この理念を継承し、施設改修を期に、東京都市計画都市再生特別地区を取得したうえで、隣接するお茶の水仲通の電線類の地中化、歩道の拡幅、セミフラット化、樹冠を形成するエゴノキを中心とした在来種の並木を形成するとともに、他に先駆けて「生物多様性緑化のための樹木・植栽選定基準」を設け、生物多様性に配慮した緑地を整備し、エコロジカルネットワークの形成の大きく寄与している。また、屋上菜園の地域への貸し出し、「市民環境講座」の開催、新館建設時に敷地の一角に環境コミュニケーション施設「ECOM駿河台」をオープンさせるなど、多様なステークホルダーとの交流の機会を創出している。緑のトップランナーであるという自負のもと、「事業者が『緑』で地域にどのように貢献できるのか」について考え抜き実行した点が評価された。