第33回 緑の都市賞
第33回 都市緑化機構会長賞:緑の事業活動部門 (埼玉県大里郡寄居町) | |
本田技研工業株式会社 埼玉製作所寄居工場 | 本田技研工業株式会社 埼玉製作所寄居工場 緑地 |
工場建設と 本工場は年間25万台の生産能力を持つ四輪完成車工場で、「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことをコンセプトに最先端の生産技術と高効率な生産体質の構築により、世界トップクラスの省エネルギー工場を実現している。対象地はコナラ林、スギ・ヒノキ植林地、竹林、草地、湿地からなる「里地里山」に囲まれており、埼玉県より「地域の自然環境の核として重要な地区」として評価されている。代償措置による 里山環境保全 そこで、本工場建設に際して、工場建設による環境への影響を回避・低減する措置により最小化するとともに、代償措置として自然環境(ビオトープ)を創出し、周辺地域と共生する工場のあるべき姿を目標としている。 特に地域のエコロジカルネットワーク(緑地と水辺)の確保、多様な生物の生息・生育環境の保全のための植分ごとの管理、埼玉県レッドデータブックに絶滅危惧種として掲載されているハクウンランやトウキョウサンショウウオ、ホトケドジョウなどについて、専門家の指導のもと個体増殖、仮移植・室内飼育に取組み、ビオトープへの再導入を実施し、現地での定着、繁殖が確認されている。 今後はより豊かな里山環境の回復を定量的、定性的に確認できるよう、定期的な調査を継続し、環境に応じた順応的管理を目指すとともに、従業員が主体的に管理に取り組む仕組みや、「ホタルの観察会」などの環境学習活動の場所として教育機関への解放などが検討されている。 |