第33回 緑の都市賞
第33回 都市緑化機構会長賞:緑の市民協働部門 (埼玉県入間市) | |
特定非営利活動法人加治丘陵山林管理グループ | 加治(かじ)丘陵(きゅうりょう)さとやま計画区域 |
出会い 加治丘陵は埼玉県南西部に位置し、スギ、ヒノキ、雑木林など、武蔵野の面影が残されており、豊かな自然環境をはぐくむ場として、また、多くの野生生物の生息の場として、入間市の文化を支えてきた「里山」である。絆 再生 本活動は、平成14 年に入間市が計画する「加治丘陵さとやま計画」と協働で事業を進めることで協定を締結し、「加治丘陵の自然を守り、末永く地域の子孫のため、まちのシンボルとなること」を目標に整備を進めている。 活動は正会員174 名、登録賛助会員35 社、活動対象面積は424ha となっており、24 年度は活動日数119 日、作業完了面積約11.8ha、伐採本数351 本、延べ作業時間4,004 時間、延べ作業人数1,044 人となっている。 活動内容は林内の散策路の園路整備や休憩施設、道標整備、巣箱設置などのほか、下刈り、間伐、伐採などで、こうした活動により林床の植生が豊かさを取り戻すことを目標にしている。 また、遺伝子資源保全の観点から他の地域から採取した植物などの植栽は禁止している。 活動のメンバーに専門家はいないが、情熱を持って取り組んでいる。しかし、メンバーの年齢の高齢化が進んでいることも考慮し、安全な作業、「絆」を固めた組織力の強化、健全財政の確保、無事故の継続、技術向上、後継者の育成を今後の課題としている。 |