第32回 緑の都市賞
第32回 国土交通大臣賞:緑の拠点づくり部門 (東京都八王子市) | |
八王子市指定管理者 フュージョン長池公園 | 八王子市長池公園 |
新しい街と 昔ながらの 里山景観の融合 長池公園は、多摩ニュータウン最大の自然環境エリアとして2000 年12 月に開園した自然保全型公園である。江戸時代から存在するため池、長池を中心とする多様な水辺環境や雑木林といった豊かな里山景観と動植物相が保全されてきた。2006 年4月から、NPO フュージョン長池・株式会社富士植木・株式会社プレイスの三者連合体である「フュージョン長池公園」が長池公園の指定管理者として第1期管理運営を開始し、2009 年より第2期管理運営を継続している。新しい街と昔ながらの里山景観を融合することを手掛かりに人と自然の共生する空間を創り出すため、里山文化の継承・創造、自然環境の保全、住民コミュニティの形成の3つをコンセプトに掲げた様々な里山活動を実施している。園内を6つのゾーンに分け、各ゾーンの特色と管理方針を明確化するとともに、それぞれの環境特性に合わせた管理手法を用いるゾーニング、生物多様性に配慮した刈り残しや公園発生材の徹底した有効活用、地域の絶滅危惧植物保護といった創意工夫の公園管理は、「来園者にとって快適なみどりの創出」と「多様な自然環境の保全と均衡・調和」を実現してきた。また、10 代から80 代までの多世代ワークシェアリングによる特色ある運営スタイルや、地域住民が参加するアドプト団体・障がい者就労施設・市内の小中学校・大学・行政機関など多様な地域人との連携により「みんなの里山保全」を展開している。 |