第29回 緑の都市賞

第29回 国土交通大臣賞:緑の地域づくり部門 (神奈川県横浜市)
積水ハウス 株式会社/株式会社 長谷工コーポレーション/株式会社石勝エクステリア グランドメゾン東戸塚
積水ハウス 株式会社/株式会社 長谷工コーポレーション/株式会社石勝エクステリア グランドメゾン東戸塚01
積水ハウス 株式会社/株式会社 長谷工コーポレーション/株式会社石勝エクステリア グランドメゾン東戸塚02
積水ハウス 株式会社/株式会社 長谷工コーポレーション/株式会社石勝エクステリア グランドメゾン東戸塚03
里山を手本に 住いと自然の融和する 「現代の‘さと’の家」の創出を目指す

「グランドメゾン東戸塚」は開発面積約5.3haの小高い丘で、日本古来の“里山”を手本に“住まい”と豊かな“自然環境”の融和のため、多様な提案を行い、都市にありながら自然の恩恵を五感で享受できる「現代の‘さと’の家」を創出しています。敷地内の既存林は植生調査に基づき、保存・移植等を行い、新植の樹木と共に、この丘に四季折々の風情を醸し出しています。樹木と住棟が調和した風景の創出は、住い手のほか周辺住民や、この‘さと’に触れる様々な人々にも自然環境の大切さを感じさせます。起伏に富んだ敷地内には、豊かな自然を身近に感じられる散策路を巡らせ、子供たちにとって格好の遊び場である斜面は、極力自然の状態で保存されています。また、森の最奥には3棟のログハウスとバーベキューサイトからなる“ログの森”という非日常の空間が設えられています。森の散策路の一部は周辺住民へも開放されており、住まう人々と周辺住民との接点の場として、地域コミュニティが醸成される配慮がされています。

【評価コメント】


横浜市市街地環境制度を活用して周辺環境に配慮し、緑環境を豊かに保つ計画とし、その緑は公園や散策路として地域に開放されている。また7つの住棟の配置に関し、既存の桜並木や樹林地の保全に配慮した配置計画とし、大木の保存・移植などとともに非常に緑豊かな環境が創出されている。地域に開放する緑、マンション住民が共同利用する緑、マンション住民も立ち入りしない保護ゾーンの緑などに区分した質量ともに高水準の緑を開発事業者が自発的に創出しているなど、既存の緑環境を守り、新たに緑環境を育てるという意志を持ったプロジェクトであることが高く評価された。