第29回 緑の都市賞

第29回 内閣総理大臣賞:緑の都市づくり部門 (神奈川県横浜市)
神奈川県横浜市 神奈川県横浜市
神奈川県横浜市 神奈川県横浜市01
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神奈川県横浜市 神奈川県横浜市03
「横浜みどり税」や
「横浜みどりアップ計画」
等画期的な制度の導入と推進

横浜市は367万市民を擁する大都市でありながら、市民生活の身近な場所にまとまった規模の樹林地や農地、公園、せせらぎなど、変化に富んだ豊かな水・緑環境を有しており、都市の魅力の要素となっています。横浜市は、これまで公園愛護会制度、市民の森制度等を先駆的に創設するなど、様々な手法で市民、企業との連携による緑化や緑の保全を推進してきました。また、地域の歴史的資源を生かした特色のある公園づくりにより歴史・文化の発信や、環境保全活動の場として市民に活発に活用されるなど、地域の魅力となる緑を創出しています。こうした成果の一方で横浜の緑の多くは民有地に依存しており、土地所有者が所有し続けるための維持管理や相続税などの負担が大きいことから、相続等を契機に横浜の緑の総量は減少を続けています。このため、今年度(平成21年度)から「横浜みどり税」という新たな税を活用し、開港150周年という節目の年に新たな取り組みとなる「横浜みどりアップ計画」を始動しています。

【評価コメント】


横浜市は、人口集積が進む大都市でありながら、樹林地・農地を都市の骨格的・構造的な緑として保全し、また一人あたりの都市公園面積の増加など都市の成長に応じて計画された緑の充実を見ることができる。また市民、企業とのパートナーシップによる先導的な取り組みや、指定管理者制度における試行的な取り組みが果敢になされていることなど今後の進展が期待される。さらに横浜市伝統の施策である公園愛護会、市民の森、都市農地施策を継続進化させるとともに、新たに「横浜みどり税」の導入という画期的な制度の下で、「横浜みどりアップ計画」を推進させているなどの点が高く評価された。