第24回 緑化技術コンクール
| 第24回 都市緑化機構会長賞：緑化施設部門 (東京都多摩市) | |
| 東京建物㈱/㈱東栄住宅/京王電鉄㈱/伊藤忠都市開発㈱/三井住友建設㈱/光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所㈱ | 聖蹟桜ヶ丘北地区 既存堤防の護岸に資する超緩勾配盛土整備と緑地の創出 |
高規格堤防に倣った既存堤防の護岸に資する超緩勾配盛土を整備し、在来種を中心とした植栽選定、巣箱や落ち葉溜めを設置することで、地域に根差した生物多様性の向上を図った。 |
本作品は、豊かな自然が分断され、駅と川を繋ぐ回遊性の低さを解決した緑化施設です。 |
ここで導入された技術のうち特徴的なものとして以下の点があげられる。
１．
エリア分断の解消及び地域防災力の向上を目的に、同時期に実施した土地区画整理事業と連携して、本事業で高規格堤防に倣った超緩勾配盛土を整備し、堤防の決壊や内部侵食の防止に配慮した。また、駅前商業施設からのペデストリアンデッキ、盛土範囲内の動線を整備し、駅と多摩川を繋ぐ「親水軸」を形成した。これにより、駅から川への直接アクセスが実現し、地域の回遊性向上に寄与した。
２．
東京都本土部の在来種を中心とした樹木や花、実のなる植物を選定、巣箱を設置。落ち葉溜めに集めた落葉を堆肥化し、再利用できる環境を整備している。
３．
（左）住宅棟の足元に位置する芝生広場には、かまどベンチやマンホールトイレといった防災備品を景観に配慮した形で整備した。（右）（一社）聖蹟桜ヶ丘エリアマネジメントが主催する「TAMA河原フェス2024」の様子。多摩川へのアクセスが容易になり、河川敷は多くの住民で賑わっている。
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敷地面積：14,684.92㎡ |