第24回 緑化技術コンクール

第24回 国土交通大臣賞:緑化施設部門 (大阪府大阪市)
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング01 調和を図った日本の原風景を体現する植栽構成。
調和を図った日本の原風景を体現する植栽構成。

 本作品は、世界最大の木造建築物の上部に、会場を展望できる回遊路と「季節の時計」をコンセプトに天空の草原を思わせるような屋上庭園(34,000㎡)を有する緑化施設です。
 緑化を成立させるため薄層の基盤システム、四季の彩を表現する在来種植栽と維持管理等、都市施設に有効な技術の実装化等が高く評価されました。

ここで導入された技術のうち特徴的なものとして以下の点があげられる。
1. 
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング

1周約2kmのリングを大きな時計に見立て、咲く花によって四季を体感できる風景を創出。大スケール(1)では、大きくうねる流れのある空間構造で、四季折々の彩りをダイナミックに表現。中スケール(2)では、植栽密度がグラデーションで変化する緑の構成で、屋上を回遊する人の視点変化に伴い、緑の表情も変化。ヒューマンスケール(3、4)では、草花がひとつひとつ細やかに咲いている楽しさを演出し、植物の高さと重なりによって奥行きのある立体的な表情をもたせた。


2. 
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング
事前養生したチガヤマット
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング
植栽基盤(芝の場合)

リングは「つくりやすく、解体・リユースしやすい」ものとするため、植栽基盤の91.6%がリサイクル材で構成された薄層、軽量なユニット植栽基盤を採用。傾斜面に設置するチガヤマットは、管理の厳しい現地養生期間を減らすため、事前養生を行い、薄層緑化基盤に定着した状態で現地搬入を行う新たな施工フローを導入した。


3. 
(公社)2025年日本国際博覧会協会/藤本壮介/㈱E-DESIGN/㈱東畑建築事務所/㈱梓設計/㈱大林組/清水建設㈱/㈱竹中工務店/大和リース㈱ 2025年日本国際博覧会 大屋根リング
ユニット化されたリング構成


敷地面積:88,433.86㎡
応募作品面積:61,035.33㎡
緑地面積:34,216㎡
住所:大阪府大阪市此花区夢洲中一丁目地先