第24回 緑化技術コンクール

第24回 国土交通大臣賞:緑化施設部門 (東京都港区)
積水ハウス㈱/日本生命保険相互会社/㈱日建設計/大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体/箱根植木㈱/㈱日比谷アメニス 赤坂グリーンクロス
積水ハウス㈱/日本生命保険相互会社/㈱日建設計/大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体/箱根植木㈱/㈱日比谷アメニス 赤坂グリーンクロス01 © Miyuki Kaneko / Nacása & Partners Inc.<br>地上から高さ約150mの頂部まで連続する壁面緑化。
© Miyuki Kaneko / Nacása & Partners Inc.
地上から高さ約150mの頂部まで連続する壁面緑化。

 本作品は、駅まち一体開発と総合設計制度を活用し、公開空地「森のゲート」、輻射熱抑制と多様な植栽構成の壁面を有する緑化施設です。
 高さ150mまで連続する超高層ビルの壁面緑化ファサードと、意匠・構造・設備と融合した都市環境に貢献する高度な緑化技術が高く評価されました。

ここで導入された技術のうち特徴的なものとして以下の点があげられる。
1. 
積水ハウス㈱/日本生命保険相互会社/㈱日建設計/大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体/箱根植木㈱/㈱日比谷アメニス 赤坂グリーンクロス
壁面緑化(バーティカル部)平面図(左側)、
壁面緑化(リニア部)断面図(右側)

極細の構造ブレースを意匠的に構築し、その間隙を活かして建物の吸排気機能を内包。この構成に壁面緑化を組み込むことで、植物のレイヤーを通した新鮮な空気を内部に取り込み、街に対しては、輻射熱を抑制しつつ、多様性のある植栽構成で、表情豊かなファサードを生み出した。壁面緑化は、ガラスカーテンウォールの外壁面から約1.5m内側に設定し、側面を塞ぎつつ、ガラス越しに採光を確保することで、良好な生育環境を実現した。


2. 
積水ハウス㈱/日本生命保険相互会社/㈱日建設計/大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体/箱根植木㈱/㈱日比谷アメニス 赤坂グリーンクロス
ランドスケープ断面図
 

3. 
積水ハウス㈱/日本生命保険相互会社/㈱日建設計/大林・錢高・岩田地崎建設共同企業体/箱根植木㈱/㈱日比谷アメニス 赤坂グリーンクロス
ランドスケープ平面図

かつての溜池の水と緑が担っていた生態系ネットワーク・温熱環境調節機能を取り戻すべく、地上に加えて、屋上と壁面に多様性を包含した緑の大きなボリュームをつくり出すことテーマとした。




敷地面積:約5,990㎡
応募作品面積:約5,990㎡
緑地面積:約2,300㎡
住所:東京都港区赤坂2-4-6