第21回 屋上・壁面緑化技術コンクール

第21回 環境大臣賞:壁面・特殊緑化部門 (東京都新宿区)
大成建設株式会社一級建築士事務所
独立行政法人都市再生機構 
株式会社日本設計
株式会社三菱地所設計
CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)
大成建設株式会社一級建築士事務所 独立行政法人都市再生機構  株式会社日本設計 株式会社三菱地所設計 CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)01 全景
全景

 本作品は四ツ谷駅前に立地する複合施設の緑化です。地上部の緑地からステップ状に緑が連続する『丘』は、多面基盤植栽を用いて通年して緑量を保つよう計画しており、季節の変化を見せながらダイナミックな緑化空間を形成しています。
 多彩な緑化技術を組み合わせて、緑のボリューム感を見せている設計の巧みさ、地上部の緑地と立体的に連続し、自然な丘を形成しようとする取組が高く評価されました。
 作品面積:2,109.75㎡

ここで導入された技術のうち特徴的なものとして以下の点があげられる。
1. 
大成建設株式会社一級建築士事務所 独立行政法人都市再生機構  株式会社日本設計 株式会社三菱地所設計 CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)

地上部の緑地と立体的に連続し、自然の丘を形成するために、パラペットの外側に十分な土量を確保した植栽基盤を設けたことにより、木本類を含む多様な樹種の植栽が可能となった(左)。パラペット鼻先に設置したプランターは、じゃかごで作成し人工軽量土を充填し、自動灌水のドリップチューブを敷設した(右)。


2. 
大成建設株式会社一級建築士事務所 独立行政法人都市再生機構  株式会社日本設計 株式会社三菱地所設計 CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)
北側外階段からL型プランターごしの窓先テラス空間

立体的な緑を創出するため、L型プランターには、耐陰性を考慮し、ボリューム感を生む、葉のテクスチャーが比較的大ぶりなものを選定した。上段は低木と地被の混植、側面は地被とつる物の混植、下段は低木と地被、つる物の混植としたことで、野趣味のある緑を形成している。