第18回 屋上・壁面緑化技術コンクール

第18回 都市緑化機構会長賞:屋上緑化部門 (長崎県長崎市)
長崎県
日建・松林・池田特定建設関連業務委託共同体
鹿島・上滝・堀内特定建設工事共同企業体
箱根植木株式会社
長崎県庁舎行政棟屋上緑化
長崎県 日建・松林・池田特定建設関連業務委託共同体 鹿島・上滝・堀内特定建設工事共同企業体 箱根植木株式会社 長崎県庁舎行政棟屋上緑化01 全景
全景
長崎県 日建・松林・池田特定建設関連業務委託共同体 鹿島・上滝・堀内特定建設工事共同企業体 箱根植木株式会社 長崎県庁舎行政棟屋上緑化02
長崎県 日建・松林・池田特定建設関連業務委託共同体 鹿島・上滝・堀内特定建設工事共同企業体 箱根植木株式会社 長崎県庁舎行政棟屋上緑化03 平面図
平面図

 本作品は、県庁舎行政棟2階レベルのテラス緑化である。2017年に竣工した新しい県庁舎は、長崎湾の入江の突端に位置し、湾を取り囲む「港」の風景との調和を考慮して、建物全体を低層建築に抑えるとともに、水平ラインを強調し、大らかで、海辺のオープンスペースと連続する「丘のような庁舎」である。
 植栽に使用した地域性種苗は、五島列島の大瀬崎灯台付近の地権者の許可を得て、ケカモノハシやススキ、チガヤ、ハマゴウ等の種子を採取し、マット植栽を生産した(一般社団法人生物多様性保全協会「地域性在来植物トレーサビリティ製品認定を取得」。地域性種苗を支える植栽基盤についても、大瀬崎でサンプリングした土壌と比較分析を行い、肥料分の添加を行わないアレンジを行った近似する人工軽量土壌を採用している。
 地域性種苗のトレーサビリティを明確にし、植栽デザインにコンピューテショナルデザインを採用した視点が評価された。