第14回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール
第14回 日本経済新聞社賞:壁面・特殊緑化部門 (東京都港区) | |
日本土地建物株式会社 清水・坂田・日土地建設JV 株式会社杉孝 |
日土地虎ノ門ビル |
本作品は、東京都港区にあるオフィスビルで、地上から7階フロアレベルまでの壁面、約240㎡を緑化したものである。 |
■緑化技術の概要
日土地虎ノ門ビルにおける技術的な諸元は以下のとおりである。作品面積 | 240 ㎡ | 設計上の荷重条件 実際の荷重 |
150kg/㎡ 150kg/㎡ |
階数 | |
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土壌厚 | 160mm | 土壌の種類と 名称 |
軽量土壌 | 土壌の湿 潤時比重 |
0.8 |
植栽数量 | 地被:240 ㎡ | ||||
潅水方法 | タイマー制御自動灌水(雨水再利用水利用) |
1.設備バルコニーと組み合わせ、管理の行いやすさを追求した高所壁面緑化の実施
竣工後の植栽管理を考慮し、各階の設備バルコニーから直接手入れの出来る仕組みとすることで、定期的なメンテナンスを容易にした。壁面緑化をルーバー状のステンレスパネルボックス内に納めることで、植栽の入れ替え、剪定を特殊な設備を用いることなく可能としている。この形状により、31mという高所でありながら、足場等を組む必要のない管理が可能となっている。ルーバーは、熱負荷軽減に効果を発揮するとともに、室内側からもガラスを通して光と緑を感じることが出来、アメニティにつながっている。
2.透水シートを利用した土壌の飛散防止、雨水再利用水を利用したドリップ方式の灌水設備の採用
地上31mという高所のため、水・土の周辺への飛散が懸念された。そのため、透水シートを利用し土壌を押さえる工夫を行うことにより周辺への土壌飛散の軽減を図る工夫を行った。また、灌水設備については、ドリップ式の灌水方式を採用することにより効率的且つ均一に水分を補給している。給水の水は雨水再利用水を使用しており、資源の再利用に努めている