第14回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール
第14回 環境大臣賞:屋上緑化部門 (東京都世田谷区) | |
東京農業大学 株式会社久米設計 清水建設株式会社 イビデングリーンテック株式会社 |
農大アカデミアセンター屋上緑化 |
本作品は、東京都世田谷区にある、大学の図書館機能と本部機能を併設した9階建ての複合施設の屋上に創出された、約877 ㎡の屋上庭園である。 |
■緑化技術の概要
農大アカデミアセンター屋上緑化における技術的な諸元は以下のとおりである。作品面積 | 877.40 ㎡ | 設計上の荷重条件 実際の荷重 |
300kg/㎡ 300kg/㎡ |
階数 | 9階屋上 |
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土壌厚 | 250 ~ 500mm程度 | 土壌の種類と 名称 |
発泡多孔質人工土壌 | 土壌の湿 潤時比重 |
0.87 |
植栽数量 | 高木:1 本 中木:34 本 低木:2138 株 地被:238.7 ㎡ | ||||
潅水方法 | ドリップ式自動灌水(雨センサー付き) |
1.里地里山の景観を表現し、協働で管理する
2.地域性の演出とキャンパスの緑との一体化をめざす
3.コンセプト実現のための緑化技術
A.メッシュ金網と不織布を使用した土留め緑化:
国分寺崖線(ハケ)を表現するために使用。
土留め緑化にはノシランを植栽。
B.EPS 嵩上げブロックを使用した築山造形:
崖線や草原を表現するために築山をつくる。
C.野の花マット:
雑木林の野原を表現するために、武蔵野の四季を彩る花々が
あらかじめ植えられている「野の花マット」を使用。
D.水鉢:
ハケの湧水をイメージ。小鳥の水飲み場ともなり、人と自然の
共生を象徴する。
E.防風スクリーン:
地上との景観的な一体感を確保し、屋上に吹く強風から里地里山を守る。