清水建設屋上緑化施設（約260㎡）は、屋上ビオトープ「万葉の里」、花卉ベランダ緑化「年中花見月」、超軽量薄層ユニット型屋上緑化、軽量ユニット型屋上ビオトープで構成されており、屋上緑化の多面的な効果を調査・検証するほか、ショールームとして屋上緑化普及のために利用されている。
土壌が一定の乾燥状態になった時に自動的に潅水されるカスケード型自動底面潅水方式の植栽基盤や、軽量で施工性がよく既存建築物にも使用可能な貯水型植栽基盤ユニット、湿潤状態でも約40Kg／㎡と軽量で多様な植物の永続生育が可能な超薄層基盤ユニット等、植栽基盤に様々な技術が導入されており、その基盤を活かした多種多様な植栽と景観設計をおこなっている。また、継続調査により、屋上緑化による都市部での生物多様性やヒートアイランド抑制緩和などに大きく寄与することが確認されており、来所者や従業員の利用、周辺小学生や高校生への見学会実施等により屋上緑化の効果効用の普及展開を行っている。これらの植栽基盤技術と継続的な調査、作品を通じての普及展開が総合的に評価された。