第6回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール
第6回 日本経済新聞社賞:壁面・特殊緑化部門 (東京都豊島区) | |
設計:三井不動産レジデンシャル株式会社 設計・施工・管理:株式会社 杉孝 |
パークホームズ目白ネイチャーウォール |
パークホームズ目白は、都市型マンションの新しい修景方法として、緑化パネルによる壁面緑化(約30㎡)を採用している。 |
■緑化技術の概要
パークホームズ目白ネイチャーウォールにおける技術的な諸元は以下のとおりである。作品面積 | 168 ㎡ | 設計上の荷重条件 実際の荷重 |
55kg/㎡ |
階数 | |
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土壌厚 | 85mm | 土壌の種類と 名称 |
草炭ブロック | 土壌の湿 潤時比重 |
0.8 |
植栽数量 | 高木:3 本 中木:8 本 低木:461 株 地被:22 ㎡ | ||||
潅水方法 | 点滴チューブによる自動潅水システム |
1.部分的に取り替え可能な構造
季節に合わせた建物の衣替えが簡単にできるよう、脱着が可能な構造(壁掛け構造)とし、1 つの緑化パネル重量が5kg程度であるため取り替え作業者が植栽を痛めず安全に取り替えることが可能である。
さらに、季節に合わせて緑化パネルを取り替えることで、春から秋にかけて常時壁面に花畑が構成されるようなレイアウトとしたり、冬季には常緑のパネルに入れ替えることで四季を感じられるデザインが可能な工夫がなされている。
2.湾曲したデザイン
出入り口がコーナー部であったため、緑化により自然なボリュームを出すよう9 枚の自立壁を円弧状に配列。また、エントランス内部からの閉塞感がないように自立壁間に隙間を空け、光を取り入れることを可能とし、内部からの見通しがきくようにし、外部からの景観や内部の環境への配慮が行われている。
3.連続性を持った緑化空間の演出
下部に植栽帯のある部分では、グランドカバープランツと一体になるデザインとするため壁面緑化部分の立ち上がり部に隙間をできるだけ作らないような工夫をすることで、地上部から壁面への一体感を持たせ、連続した植栽景観の形成が行われている。