市中心部で都市化が進んでいる上尾市で、公園の緑は、地域に残された貴重な自然環境となっています。そうしたなか、上尾丸山公園の大池では、夏季にアオコが慢性的に発生し、水質悪化、異臭問題、多くの外来種による生態系の劣化等が課題となっていました。そこで市では当公園を将来世代が生物多様性の意義を学び、市民協働を展開するフィールドと位置づけ、市民と協働で、「かいぼり」による外来種の駆除や湿地帯の整備などの取組みを実施しています。
　 2019年度より開始されたこの取組みは現在４年目となり、多様な水草や湿生植物が再生した浅場や湿地など水辺の緑地となり、水生生物や水鳥などによる生物間の営みが戻りつつあります。かいぼりを機に、多くの市民が集い自然学習や自然体験ができる都市の自然空間へと生まれ変わっています。