第39回 緑の都市賞

第39回 内閣総理大臣賞:緑の市民協働部門 (北海道札幌市)
特定非営利活動法人北海道森林ボランティア協会 子どもたちが学ぶ北の里山づくり
特定非営利活動法人北海道森林ボランティア協会 子どもたちが学ぶ北の里山づくり01
特定非営利活動法人北海道森林ボランティア協会 子どもたちが学ぶ北の里山づくり02
特定非営利活動法人北海道森林ボランティア協会 子どもたちが学ぶ北の里山づくり03

地域社会と次世代の子ども達のために、都市環境林の整備及び子どもたちへの体験環境学習をボランティアで実践している。森林管理の専門家の指導を仰ぎながら整備計画を作成し、行政施策との連携も適切に図られており、札幌市の豊かな都市環境づくりに貢献している。

都市環境林は、無秩序に広がる都市化を抑制するために札幌市が独自の制度で保全する都市近郊林で現在37カ所、約1,730haが都市環境林として保全されています。澄川都市環境林(65ha)もそのひとつで、2002年よりNPO法人北海道森林ボランティア協会がこの森を「巨木の森」にすべく保全活動を行っています。年間約130日、延べ1,700人が参加し、澄川都市環境林を含めた貴重な森の保全活動に取組んでいます。子ども達や親子を対象とした森の学習会も年間20回以上実施し、身近な自然を愛しむ心の継承に取組んでいます。森の健全性を保つほか、多様な生きものの保全にも力を注いでおり、エゾサンショウウオやヤマシャクヤクなどの数多くの希少種の保全にも貢献しています。
 同協会は、澄川都市環境林の他にも、数々の森の保全に力を貸したり、他団体にもノウハウを積極的に提供するなどしており、都市近郊林の保全の推進に大きく貢献している点が高く評価されました。