第36回 緑の都市賞

第36回 国土交通大臣賞:緑の事業活動部門 (神奈川県横浜市)
キリンビール株式会社 横浜工場 キリンビール株式会社 横浜工場
キリンビール株式会社 横浜工場 キリンビール株式会社 横浜工場01
キリンビール株式会社 横浜工場 キリンビール株式会社 横浜工場02
キリンビール株式会社 横浜工場 キリンビール株式会社 横浜工場03
人と自然の共生、地域社会への貢献を目指して

住宅や工場が混在した古くより都市化の進んだ地域において、敷地内の積極的な緑化し、ビオトープなど多様な生物の生息空間の創出するほか、美しく快適な緑地を地域の方々に開放し、憩いの場、学びの場として提供している

キリングループの経営理念は、「キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで『食と健康』の新たなよろこびを広げていきます」というものであり、「地球環境に配慮した事業活動」は重要な経営課題の一つとして取り組みを進めている。キリンビール横浜工場では、人と自然との共生、地域社会への社会貢献を目指して、敷地内の積極的な緑化と健全な緑の保全、ビオトープ池など多様な生物の生息空間の創出を進めるほか、敷地内の緑地を一般開放している。 
緑地については、生産設備や流通、工場見学など工場敷地の利用用途が多岐にわたることから、ゾーニングにより目的に応じた緑化や緑の保全を進めており、来訪者に流通車両を認識させない緑化、生産設備と一般利用区域の緑化による区分等の工夫がなされている。一般開放エリアでは、4つの恵み(水・天・花と彩・木々の恵み)と1つの歴史にちなんだテーマを設け、四季の変化と彩り豊かな景観を演出しており、工場に訪れる年間約30万人の憩いの空間となっている。また、ビオトープ池は、ヨコハマメダカが生息する上流域、モツゴなどが生息する中流域、ホトケドジョウが生息する下流域にゾーニングを行い、生き物の生息環境を考慮した整備がなされている。親子を対象とした観察会を通じて、世代間コミュニケーションの醸成や、地域の小学校を対象とした環境教育支援による地域とのコミュニケーション形成にも寄与している。緑地は、横浜市環境創造局が推進している「京浜の森づくり事業」の拠点緑地として位置付けられており、当該事業の一環として行われている「トンボはドコまで飛ぶのかフォーラム」に参加するなど、地域との連携・協働にも取り組んでいる。
 このように、工場緑地を開放し一般利用に供するほか、生き物とふれあう観察会の定期的な開催など、花や緑を通じた地域とのコミュニケーション、生物多様性などの環境問題への対応など、地域社会や環境に貢献する緑地及び緑地の管理運営が高く評価された。