同社では、幽篁堂庭園跡地に集合住宅を建設するにあたり、既存の貴重な緑を保全し、地域の景観、風景を壊さずに次世代に継承することなどを目的として緑化に取り組んでいる。緑化にあたっては、総合設計制度の活用により確保した公開空地に外周既存木を最大限活用し、近隣住宅への環境に配慮するとともに、外周部以外においても既存木の保全や庭石などの素材を極力再利用することにより地域の風景を残すよう努めている。保全・活用した敷地内の樹木は、居住者と世田谷区との間で緑地協定を締結し、将来的な担保性をもたせている。維持管理は、居住者により組織された管理組合から委託された専門業者が行っており、今後は、見学会等を開催するなど緑地の積極的な活用を図っていくこととしている。