第15回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール

第15回 審査委員会特別賞:屋上緑化部門 (新潟県三条市旭町)
三条市役所ひまわり倶楽部 廃材からスタートした市民広場の緑化
三条市役所ひまわり倶楽部 廃材からスタートした市民広場の緑化01 全 景
全 景
三条市役所ひまわり倶楽部 廃材からスタートした市民広場の緑化02 作業の様子
作業の様子
三条市役所ひまわり倶楽部 廃材からスタートした市民広場の緑化03 市民広場入り口階段にプランターとアーチを設置
市民広場入り口階段にプランターとアーチを設置

 本作品は、三条市役所の低層部入り口にあたる市民広場の緑化である。1999年(平成11年)に市職員から「花と緑でいっぱいに」という提案があり、管理者(市)の許可を得て、緑化に取り組んだ。市からは、一切の金銭的な助成がないことから、解体される学校体育館や保育所などの廃材を集めては、大型プランターやアーチの材料とし、職員からの募金で集めた活動資金により、バラなどの花苗や土を購入し、作業はすべて会員(職員)のボランティアとした。
 根のコンクリート面への侵食を防止するために、コンクリート面に直接波板(廃材)を敷き、その周辺を枕木で囲って、波板と枕木の接する箇所に、耐根シートを張った。当初、プランターの囲いには、学校体育館等の廃材に防腐処理を施して使用していたが、囲いの劣化防止を図るため、徐々に廃材を枕木や防腐処理した角材に入れ替えた。
 緑化空間を計画から施工まで、会員により行われ、地域の課題を緑化により解決を図ろうとした活動の成果であることが、審査委員会において評価された。