新丸の内ビルディング 屋上緑化は、低層基壇部にあたる6階及び7階に設置された596㎡の屋外テラスと、地上165ｍ、34階に設置された322㎡の薄層緑化からなる。
6階及び7階の屋外テラスは、東京駅丸の内口前の都市景観向上に配慮し、グランドレベルからの見えを考慮した緑量ある植栽が行われており、7階部分は飲食系店舗の屋外テラスとして利用され、皇居や東京駅なども望める憩いの場を提供している。
また、34階の屋上緑化は、高層階の緑化において最も考慮すべき風に対する基盤の安定性を確保するため、基盤と植物体が一体となった薄層植栽システムを選定し、風洞実験や引き抜き試験など数々の風耐性試験による確認を経て実現したものである。
低層基壇部の屋外テラス緑化が、都心ビルの商業利用の好例として評価されたほか、綿密に技術的検討がなされた超高層階での緑化や、都市景観への配慮などの意欲的な取り組みが評価された。