TMIビル壁面緑化は、建物北面と南面の約39㎡に、エキスパンドメタル製のコンテナを取り付け地被植物を植栽したもので、街から集まる視線に対しては緑のファサードとして、居住者にとっては、緑のカーテンとしての機能を果たしている。
耐候性の高いエキスパンドメタルにより、建物形状に合わせたコンテナを作成していることにより、内部に仕切のない横幅9mと4mの連続した土壌層を確保し、根の生育を妨げない植物の健全な生育環境を実現し、病虫害や環境条件等によるリスクを分散させるため16種類の地被植物を混植している。
建築と一体的にデザインした維持管理通路や夜間のライトアップなど、壁面緑化を建築のデザインとして積極的に取り入れている点と、根の伸長を妨げないコンテナの作成などの技術的工夫が評価された。