グリーンフォレストビレッジ 桜ガーデンは介護・医療サービスの連携によるシニア住宅であり、その屋上庭園（106㎡）は居住者のセラピーやケア、イベント等に利用されている。「安心とにぎわい」に配慮した心地よい空間づくりをコンセプトに、テーマ性を持たせたいくつかの庭を造り、アーチや曲線的な園路によって柔らかく仕切ることで高齢者にとって開放的過ぎず心地よい交流空間を実現している。
多種多様な植物を導入することで五感に働きかけ、認知ケアや園芸療法に活用しているほか、日照不足防止やイベント対応のため一部に移動式のプランターを採用している。また、歩行時に衝撃の少ない舗装材の利用、薬剤に頼らない植物管理、回遊性を持たせた動線など高齢者ケアに対してきめ細やかな工夫がなされている点が総合的に評価された。