群馬県庁舎ふれあいテラスは、超高層ビルの耐震性を高めるために採用したフィーレンデール架構により、無理なく建築内部に大きな開口部を確保した「空中庭園」である。風洞実験により風環境を検証しつつ、超高層階でありながら庭園側を外部に開放し、特殊な設備装置を設置することなく自然換気・採光を実現している。8階、18階、26階の3フロアーに、「広場の景」、「里山の景」、「針葉樹の景」のテーマを掲げ、県民や職員が憩う豊かな建築緑化空間を実現している。新しい超高層ビル緑化のあり方を示す好事例である。