助成先|令和8年度(2026年度)助成先
事業概要
緑による都市環境の改善に資する調査研究のため支援を希望する者に対し、当該調査研究活動に係る費用を助成しています。本事業は、技術開発基金の運用から生じた果実をもとに実施しています。
実施状況
平成5年度から開始された本事業は、令和7年度までに計119件の助成を行いました。
令和8年度(2026年度)助成対象者
令和8年度の調査研究活動の助成対象者は、都市緑化機構内に設置した選考審査会によって、応募された調査研究課題の都市緑化技術としての適確性、独自性、内容、方法の適切さ、成果の有効性等について評価がなされ、その結果
調査研究活動全般部門 3名
GREEN×EXPO 2027未来の都市緑化技術部門 2名
と決定いたしました。
調査研究活動全般部門
| 申請者/所属 | 研究テーマ・内容 |
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譚 瀟 洋 公益財団法人 地球環境戦略研究機関 研究員 |
【都市公園における「知覚された生物多様性 (perceived biodiversity)」がウェルビーイングに及ぼす影響の解明】 |
| 都市緑地には、生物多様性の保全とウェルビーイング(WB)向上の両立が求められている。従来研究は緑地の量やアクセス性に着目したものが多く、生物多様性などの緑地の質に対する人々の知覚(知覚された生物多様性)がWBや利用行動に及ぼす影響は未解明である。 本研究は東京都内の都市公園9か所を対象に、植生調査による実際の生物多様性指標、1000名のアンケートおよびGoogle Reviewを大規模言語モデルで解析し、構造方程式モデルを用いて、①知覚された生物多様性を規定する実際の生物多様性指標を特定し、②知覚された生物多様性が来訪者の自然体験・利用行動を介してWBに及ぼす影響を解明し、持続可能な都市緑地の計画・管理に資する科学的知見を提示する。 |
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水内 佑輔 金沢大学融合研究域・講師 |
【LiDARを用いた神社林の3Dモデルの構築と風致評価・森林管理シミュレーションへの応用】 |
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神社林は、地域の歴史的風致を構成する多面的価値を有する緑地である。一方で近年、樹木の老木化や大径木化に伴う倒木リスクが顕在化し、安全確保のための伐採・更新判断も求められている。こうした中で、神社林の風致的価値と災害リスク軽減を両立させる管理手法の構築が課題となっている。 |
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下田 岳人 東京農業大学大学院 博士前期課程・1年 |
「都市近郊二次林におけるササ類抑制のための管理手法に関する実証的研究」 |
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アズマネザサなどのササ類が繁茂した里山では、種の多様性の観点から下刈りが行われる。しかし、ササ類は地上部が再生するため、継続的な管理が必要となる。ササ類は葉で生成した光合成産物を地下部に貯蔵し、翌年の成長に用いる(生理的統合)。従って、アズマネザサの光合成特性を把握し、 |
(順不同)
GREEN×EXPO 2027未来の都市緑化技術部門
| 申請者/所属 | 研究テーマ・内容 |
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當内 匡 株式会社 庭樹園 代表取締役 |
【移動可能な都市樹木コンテナシステムの実証研究―都市広場における緑陰創出・省管理化・生態系サービスの可視化と社会受容性の検証―】 |
| 本研究では、移動可能な都市樹木コンテナシステム9基とベンチを組み合わせてGREEN×EXPO 2027会場内に設置し、豊かな緑陰による憩いの空間を創出するとともに、その設置性・維持管理性・利用性を実証することを目的とする。 本技術は、地下埋設物や舗装広場など従来高木植栽が困難であった都市空間においても、成熟木による良質な緑陰空間を形成できることを特徴とする。また貯水・自動灌水機能を備え、会期後も移設・再利用が可能な持続可能な都市緑化技術としての有効性を検証する。 |
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尾崎 直樹 株式会社 中村製作所 |
【自走式緑化開発の可能性に関する調査研究活動】 |
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本調査研究は、最新モビリティ技術との融合に向けた軽量化を図り、遠隔操作で円滑に移動する「新しい可搬式植栽プランター」の開発を通じて、現在の都市緑化が抱える課題解決を目指すものである。重機以外の動力により移動を容易にすることで現場作業の大幅な省力化を図り、公園や緑地だけでなく、既存の人工舗装面への柔軟な緑化展開の可能性を実証実験を通じて検証する。そのために実際の都市空間に近い博覧会会場での実地検証を行い、嵩上げ方式による緑陰効果や、緑被率向上にともなうクールスポット創出の実効性を評価することで、都市の変化に柔軟に適応する新たな都市緑化手法の可能性を追究する。 |
(順不同)
