助成先|平成26年度(2014年度)助成先
公益財団法人 都市緑化機構では、技術開発基金による調査研究活動への助成事業を実施しています。
都市緑化機構内に設置した選考委員会によって、応募された調査研究課題の都市緑化技術としての適確性、独自性、内容、方法の適切さ、成果の有効性、緑とのつながり等について評価がなされ、その結果、平成26年度の調査研究活動の助成対象者は、以下の2名の方と決定いたしました。
平成26年度(2014年度)助成対象者
申請者/所属 | 研究テーマ・内容 |
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大塚 芳嵩 千葉大学大学院園芸学研究科博士後期課程2年 |
「都市緑地の健康効果と地域住民の利用行動の関連性の検証」 |
既往研究において、都市緑地が地域住民にもたらす健康効果は、ハード面の“環境形態”とソフト面の“利用行動”によって説明できると構造モデルにより示された。さらに、この研究において、健康効果は利用行動を介してその多くを享受できることが示された。しかし、都市緑地における利用行動は多岐にわたり、どの利用行動の実施することで効率的に健康効果を享受できるのか、詳細を検証した研究はこれまでない。そこで、本研究は、都市緑地における利用行動と健康効果の関連性を調査することを目的とした。これにより、都市緑地の保有する健康効果を効果的に享受する利用行動を特定し、健康面から都市緑地の利用方法を提案することを目指す。 | |
清野 友規 東京工業大学大学院博士課程1年 |
「都市における単木の熱・水収支の長期観測データ分析」 |
都市熱環境の改善策として樹木の微気象効果が注目されているが、緑化樹木の熱・水収支実態は殆ど把握されていない。筆者は,蒸散効果の定量化のため、樹種毎の蒸散量データベースの作成と、気流・放射シミュレーション用の単木スケールの熱・水収支モデルの開発を進めている。 本申請の研究目的は、現在までに得られた3年間分の単木重量データを対象とした、蒸散特性の季節変化・生育の影響分析である。生育段階によって変化する気孔コンダクタンス等の植生パラメータを推定するために、数値解析ソフトによる時系列解析を行う。長期的な特性変化を反映した熱収支予測を実現することで、建築設計や環境施策評価に資することが出来ると考える。 |
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