「Neo Green Space Design」(1)普及マニュアル

「Neo Green Space Design」(1)普及マニュアル

出版:株式会社誠文堂新光社


申込先:

誠文堂新光社練馬受注センター

〒177-0041

東京都練馬区石神井町2-36-19

 TEL: 03-5800-5795

 FAX: 03-5800-5796


 地球規模での環境という課題が大きくクローズアップされている今日、この問題に都市サイドからも何らかの対応をしていく必要があります。


  そのような視点に立ったとき、従来は緑化が困難とされていた人工地盤、屋上、壁面、室内などの、人為的な助けがなくては植物の健全な生育が望めない空間(本書ではこれらを特殊緑化空間と呼んでいます)にみどりを創出するための基礎的技術を確立することは、きわめて有効な手段を得ることになります。 私どもは、厳しい環境条件を有するこれらの特殊空間の緑化を行っていく上で必要となる技術の開発を行い、潤いとアメニティのある都市を創出することを目的として、建設省及び民間企業60社と、特殊緑化技術開発研究を平成3年度から5年度まで実施ししてまいりました。さらに平成6年からは、その研究を特殊緑化共同研究会として継続し、成果の集大成として本書を発行するに至りました。 本書が完成するまでの研究会員諸氏の熱意ある取り組みに感謝を表するとともに、今後、この内容が広く普及して、都市の新たな緑化が推進されていくことを祈念いたします。



主な内容

(1) 本書の目的


  本書は、特殊緑化の普及・推進をはかるために特殊空間緑化にについて、広く一般の人たちを対象として、その概要と効果と基本的な知識を提供することを目的とした手引き書である。


  本書は、全3冊で構成されている「特殊空間緑化シリーズ」の第1巻にあたる。


  特殊空間緑化の実際的な技術について詳しく知りたい場合は、特殊空間緑化シリーズ(2)「新・緑空間デザイン 技術マニュアル」を、また植物についてより詳しく知りたい場合は特殊空間緑化シリーズ(3)「新・緑空間デザイン 植物マニュアル」を参照されたい。


 


(2) 本書の適用範囲


 本書は、既設および新設の建築物、土木構造物などに付帯している特殊空間緑化に適用する。


 


(3) 本書の構成


1.今なぜ『特殊空間緑化』が必要か 様々な課題をかかえる新しい都市づくりの中で、なぜ特殊空間緑化が必要なのかについて記述している。


2.『特殊空間緑化』とは 特殊空間緑化の定義と分類について記述している。


3.『特殊空間緑化』の効果 特殊空間緑化の効果について記述している。


4.『特殊空間緑化』を実現するために 特殊空間緑化を実現するために、その手順と関連する法規、留意点、事例等について記述している。


5.『特殊空間緑化』を支える技術 特殊空間緑化を支える個別の技術について解説している。


6.『特殊空間緑化』の整備推進策 特殊空間緑化を推進するための助成等の推進策に関する資料を掲載している。


 


 


【ビジュアルレポート】


 新・緑空間がつくる未来都市イメージギャラリー


動き出した新・緑空間づくり


1.今なぜ『特殊空間緑化』が必要か ◦動き始めた新しい都市づくり


・『特殊空間緑化』のめざすもの


 


 


2.『特殊空間緑化』とは ◦都市における特殊空間緑化の具体的イメージ


・「特殊空間緑化」の定義


・「特殊空間緑化」の分類


 


 


3.『特殊空間緑化』の効果 ◦効果・効用


・身近な環境の改善効果 ◾防火・防熱効果


・物理環境条件改善効果


・生理・心理効果


 


・経済効果 ◾建築物の保護効果


・冷暖房費の節減


・宣伝、集客、イメージアップ効果


・空間の有効利用効果


 


・都市環境改善効果(環境共生型都市実現効果) ◾低負荷型都市づくり


・循環型都市づくり


・共生型都市づくり


 


 


4.『特殊空間緑化』を実現するために ◦特殊空間緑化のスタンス


・特殊空間緑化の手順


・特殊空間緑化に関わる法規


・空間別留意点と事例 ◾屋上・人工地盤上


・壁面・ベランダ


・屋内・アトリウム


 


 


5.『特殊空間緑化』を支える技術 ◦土壌と加重


・基盤の構造


・灌水・保水


・植物(空間特性にあった植物の選定)


・支保


・その他の技術 ◾補助光源


・簡易緑化システム


・維持管理と省力化


 


 


6.『特殊空間緑化』の整備推進策