都市のエコロジカルネットワークII
~計画づくりと自然環境情報の整備・活用ガイド~

都市のエコロジカルネットワークII
編集:(財)都市緑化技術開発機構

出版:株式会社ぎょうせい
価格:税込価格 4,200円
サイズ:B5版 233頁
発売日:2006年9月27日


申込先:

(株)ぎょうせい
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 エコロジカルネットワークとは、多様な生態系と野生生物すべてを、厳正な保護地域指定から緩やかな土地利用誘導まで組み合わせて、地域を複合生態系として保全するための手法の一つである。国土交通省、農林水産省、環境省が連携して取り組み、 緑化推進条例や、緑の基本計画実現のための具体的なツールとして、今後も都道府県、市町村への導入が予想されている。
 本書は、『都市のエコロジカルネットワーク~人と自然が共生する次世代都市づくりガイド~』(ぎょうせい、平成12年7月発刊)の続編として発刊された。入門書的であった前作に比べて、本作は技術解説書としての専門的性格を強めている。
 3つの編構成からなる本書の第I編「概要編」では、エコロジカルネットワークの基本的考え方、目的、海外の先進事例などを紹介。第II編「計画技術編」では、これまで各地で実際に取り組まれてきた具体的事例を、「広域」「都市」「地区」「テーマ型」といった多様なケースに分類し、図表や写真を数多く交えて詳しく紹介している。さらに第III編「自然環境情報の整備と活用編」では、計画づくりの基礎となる自然環境情報の収集に役立つ情報提供元や、活用のための手順などを解説している。
 次世代に求められる自然共生型のまちづくりを目指し、都市計画や緑地計画、環境保全等各種事業にかかわる関係者には、今後「エコロジカルネットワーク計画づくり」を進める際のガイドブックとして、ぜひとも手にとって欲しい一冊である。