本ハンドブックは、防災公園に関する計画、整備、管理運営の一覧の技術について体系的に取りまとめた技術解説書です。昨今の地震災害や技術の動向を踏まえ、また「防災公園の計画・設計・管理運営ガイドライン(改訂第2版)」(平成29年9月、国土技術政策総合研究所資料第984号)と対を成すものとして改訂しています。
本ハンドブックは、防災公園の計画・設計・整備・管理に関係する自治体職員(造園、建築土木、消防防災関係者)及び関連業務に携わる技術者を対象に、さらにワークショップで参加される市民に活用されることを考えに入れ、既設及び新設の防災公園、並びに安全な都市づくりを行う上で防災機能の強化を図るべき公園緑地等に適用するものです。
本ハンドブックは次のような構成となっています。
目次 第1章 防災公園とは 防災公園整備の背景や過去の地震災害の教訓情報を概説し、防災公園の役割や、制度と種類、防災関連施設を解説しています。
第2章 防災公園の計画・設計 防災公園整備の事業プロセスと、各プロセスの概要及び配慮事項を解説しています。
第3章 防災関連公園施設 防災関連公園施設及びその他の防災活用公園施設について、基本的な考え方や施設の概要を解説するとともに、施設整備のあり方を提案しています。
第4章 防災公園の管理・運営 防災公園の管理運営のあり方や留意事項、地域との連携について解説しています。さらに、防災公園自体の被災リスクに対して災害査定の概要と熊本地震時の災害査定事例を解説しています。
参考資料・付録 参考として「防災公園事例集」、付録として一般の方を対象に実施した「防災公園に関するウェブアンケート結果」、また主に既設公園の防災公園化を図る計画ツールとして開発した「公園の防災アップカルテ」を収録しています。
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