中国・2019北京国際園芸博覧会 開催概要(10月7日閉幕)
「庭屋一如」の題字は、書家である矢部澄翔氏によるものです。
2019年4月29日(月祝)から10月7日(月祝)にかけて開催中の「中国・2019北京国際園芸博覧会」に日本国出展として日本庭園を出展しました。
中国・2019北京国際園芸博覧会 開催概要
名称 | 中国・2019北京国際園芸博覧会 【カテゴリー】BIE(国際博覧会協会)認定、AIPH(国際園芸家協会)A1類 |
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テーマ | 緑色生活 美麗家園(Live Green, Live Better) (和訳:緑の生活・より良い生活) |
開催期間 | 2019年4月29日(月祝)~10月7日(月祝)※162日間 |
開催時間 | 9:00~21:00 ※特別イベント実施時は延長の可能性有 |
会場 | 北京市延慶区 面積 / 960ha(展示区域 503ha) 入場者目標 / 1,600万人 うち20%は海外渡航者 参加国 / 80か国、17国際機関 |
延慶区概要 | 延慶(Yanqing:ヤンチン) 北京中心部から北西に74km 面積約2,000平方キロ、平均標高500m、人口27.6万人(2005年) 【2022年冬季オリンピック】 ・延慶区は、2022年北京オリンピックの三大会場のひとつ。 ・アルペンスキー、ボブスレー、リュージュ、スケルトンの開催を予定。 【建設中の交通インフラ】 ・Xingyan高速道路 北京中心部から延慶区までの80kmを結ぶ高速道路。(2018年10月 完成予定) |
日本国出展概要
日本の展示では、日本庭園と日本展示館での花の展示によって、
多様で奥行きのある日本の園芸文化とライフスタイルの今を伝えます。
日本庭園の伝統と日本の花文化は、日本人の自然に対する畏敬の念と感謝の思いによって育まれてきました。
日本国出展にあたっては、日中交流の促進と、日本の文化を知って頂くことをねらいとして、日本の庭園文化と花卉園芸文化を余すところなく、一連のストーリーとして表現するため、「庭屋一如(ていおくいちにょ)」を意識し、日本庭園と展示館が一体となった空間、を目指しました。
「庭屋一如」とは「庭園と建築物は一体のもので、相互に調和した空間が日本の伝統美である」とする考え方です。
この出展により「多様で奥行きのある日本の園芸文化とライフスタイルの今」を来場者の皆様にお伝えできれば、と願っています。
日本庭園
屋外庭園は、中央に池を配置する「池泉(ちせん)式」の様式と、遠方の山並みを取り込む「借景」という、古来からの庭園技法を用い、山から流れ出た水が滝を経て池へと注ぐ自然風景を、伝統的造園技術により作庭しています。
また、石灯籠や蹲(つくばい)が配置され、池には、長岡・小千谷の錦鯉が泳いでいます。
日本展示館
花きの展示
日本展示館は、軒の深い大屋根で、伝統的な「縁側」を表現した和風建築。メイン展示、生け花、フラワーアレンジメント、盆栽により、季節感あふれる日本の花卉を展示します。
メイン展示は2週間毎に出展者が交代し、生け花等も2週間毎に作品を入れ替え、日本の専門スタッフが、毎日手入れを行います。
建築の概要
鉄骨構造によって柱のない大空間を実現し、和風建築の特徴である軒の深い大屋根は強い日差しや雨から建物を守ります。大開口の窓からは日本庭園を眺めることができます。