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2019年 花王・みんなの森づくり活動助成 目録贈呈式を執り行いました。

2019年6月6日(木)、花王株式会社において、「2019年花王・みんなの森づくり活動助成目録贈呈式」を執り行いました。目録贈呈式には、2019年3月から助成開始となった17団体、また、3年目の助成期間に入る2団体、合計19の団体の代表の皆さんにお越しいただきました。
それぞれの団体から活動概要と、助成期間中での取組み目標や意気込みを発表頂きました。3年目の活動となる継続団体からは、これまでの助成期間で達成したことや変化したことなどについてお話いただきました。地域特性や専門性に富んだもの、新たな参加者の獲得や組織運営の方法等、他の団体の活動にも応用できそうなものなどさまざまな活動の様子が紹介され、情報交換のよい機会となりました。

開催概要

・日  時  2019年6月6日(木)14:00~17:30 交流会:18:00~19:00
・場  所  花王株式会社本社(東京都中央区日本橋茅場町)
・主  催  花王株式会社/公益財団法人都市緑化機構

 

会場の様子

会場の様子

3年目継続団体の発表 港北ニュータウン緑の会

3年目継続団体の発表 港北ニュータウン緑の会

3年目継続団体の発表 奈良・人と自然の会

3年目継続団体の発表 奈良・人と自然の会

1 年目:社会福祉法人滝乃川学園

1 年目:社会福祉法人滝乃川学園

1 年目:きさいち植物園ファンクラブ

1 年目:きさいち植物園ファンクラブ

花王㈱石渡明美執行役員(右)から目録の贈呈 (左)NPO法人いとなみ

花王㈱石渡明美執行役員(右)から目録の贈呈
(左)NPO法人いとなみ

(公財)公益財団法人都市緑化機構 理事長 輿水 肇からの開会挨拶

開会挨拶(都市緑化機構 輿水理事長)

開会挨拶(都市緑化機構 輿水理事長)

「花王・みんなの森づくり活動助成」は、緑豊かな環境を次世代に引き継いでいくことを目的に、2000年より実施しており、今回選ばれた皆様方の団体を併せて、これまで延べ479の団体に対し助成を行ってまいりました。2018年度は、81件のご応募を頂き、厳正な選考を経て、17の団体の決定させていただいたところです。
この「花王・みんなの森づくり活動助成」は助成の期間を3カ年とすることで、単年度では成し得ることが難しい課題にも挑戦できるようになり、また、初年度に上手くいかなかった事について、翌年度にプログラムを見直し再挑戦することが出来るようになったのではないかと考えています。皆さんにも是非、この3カ年という助成期間を有効に活用いただき、3年後には大きな成果を遂げていて頂きたいと願っております。

花王株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション部門統括 石渡 明美 からの挨拶

挨拶(花王㈱執行役員 石渡明美 統括)

挨拶(花王㈱執行役員 石渡明美 統括)

皆さまの熱い報告を一件一件聞かせていただき、とても感銘を受けました。ぜひ、その志、今日お話しになった思いを忘れずに、皆さんの活動が活発に展開されますことを心から、期待しお祈り申し上げます。
花王は来年で創業130周年を迎えます。「顔が洗えるぐらい高品質のせっけんをつくりたい」という創業者の思いで、顔を洗える石鹸=「花王石鹸」ということでできたのが花王の始まりなのです。それから130年、花王は今、石鹸だけでなく住まいの洗剤から洗濯洗剤まで、そして化粧品やシャンプー、あるいはヘルシアといった飲料、紙おむつ等、生活に密着した幅広い商品を皆さまにお届けしております。
花王では『きれいを、こころに。未来に。』英語では『Kirei – Making Life Beautiful』をキーメッセージとして発信しています。「きれい」という日本語は、例えば汚れを落として清潔にするという「きれい」もありますし、お化粧をして美しくなるという「きれい」もあります。あるいは心を「きれい」にするというのもありますし、空、地球、海や空気とか、そういうものを「きれい」にするというように、日本語の「きれい」はたくさんの意味合いがあります。花王は汚れを落とす商品や美しくなる商品を皆さまに届けているのではなく、それを使うことによって気持ちが前向きになるとか、満たされるとか、そういうことをつくりたいということが花王の思いなのです。
今日皆さまのご発表を伺いながら、その花王の思いと、皆さんの思いが一致するところがあると感じました。ぜひ、そのようなことも考えながら日々の活動をなさっていただければと存じます。今日これから助成目録を贈呈させていただきますが、これを通じて、私どもの思いも皆さまにお伝えできればと思っております。本日はどうもありがとうございました。

須磨 佳津江 選考委員による講評

講評(須磨 佳津江 選考委員)

講評(須磨 佳津江 選考委員)

皆さま、本日はおめでとうございます。そして、発表ありがとうございました。みなさまの発表を伺い、今日は優しい気持ちになりました。皆さんの活動というのは人を笑顔にする活動であり、そして地域をより良くする活動であり、子どもたちにとって未来を明るくする活動だと思えたからです。
今日発表を頂いた皆さんの活動は、それぞれに少しずつ違いますけれど、どの方も自分の欲ではなく、他の人、そして地域のための活動で、最初は「ほっとけないよ」という気持ちから始めたことが多いのではないかと思いますが、その根っこには、より良い時代をつくろうという思いがあって、喜んでもらえることを喜びとして活動しているのではないかと思います。そうでないと、こんなに大変なこと、なかなかできません。花とか緑とかいわゆる植物との付き合いというのは、日々、手をかけないとうまくいきません。そういう活動を地道に努力しつつ、仲間を増やしつつコツコツと取組んでいらっしゃる姿が大変素晴らしと思いました。
活動を継続していくためには大変なパワーが必要になりますが、是非とも皆さんには末永く活動を継続していただきたいと思います。助成金というのは、あとちょっとの支援があれば志が潰れずに活動を継続できるという時に背中を後押ししてくれるものだと思います。また、助成金を贈るということは、その活動を評価し認めるということでもあります。みなさんの活動は素晴らしい活動であると認められたということですので、どうぞ誇りをもって活動に取組んでください。
ぜひ継続してまた次の世代に良い活動、楽しい活動を、世代を超えて手を携えて繋げていって頂きたいと思います。すてきな方々が全国にいらっしゃるということを、今日は信じることができました。応援しておりますので、頑張ってください。ありがとうございました。

蓑茂 壽太郎 選考委員長による講評

講評(蓑茂 壽太郎 選考委員長)

講評(蓑茂 壽太郎 選考委員長)

それでは、今日一日を通して感じたことを含めてお話をしたいと思います。最初に港北ニュータウンの方、奈良・人と自然の会の方に、3年目の報告をいただきました。今日初めて助成を受けられた皆さんにとっては、大変高いハードルを見せられたなという、そうお感じになったのではないでしょうか。まさに3年目できちんとやられてる様子を知ることができて、私たちも大変うれしく思いました。それから、今日から初めて今回、助成を受けられた皆さんの話を聞きました。選考会は私を含めて6人の委員で行いますが、その選考の見方が、大体合格だったのではなかろうかと感じました。
思ったことをいくつか申し上げますと、一つはやはり意気込みがしっかりしてると感じました。それは森づくりの科学をきちんと学んで、それについてみんなで考えて取り組もうとされているということです。科学的なエビデンスをつけながらこの助成を活用し、成果を出していこうという意気込みを感じることができました。また、とても多様な主体があるということを感じました。今回は若い世代、私から見ると子どもの世代からの発表もいくつかあり、大変うれしく思いました。ここに、花王がこの「みんなの森づくり」を20年かけて取組んできた成果が見えてきたという印象を受けました。ぜひ、このことをより広げて、たとえばシニアの世代と孫の世代の二つの顔が並ぶような、そういうプロジェクトになっていったらいいなということを強く感じました。
もう一つは「持続可能な」という言葉がいろんなところに出ているということです。どうやって地域を持続させるかということは、これはこの「みんなの森づくり」に限らず日本国全体の、地球全体の課題です。そういったことから最近ではSDGs(持続可能な開発目標)という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。投資家も投資先の企業の社会的責任がどのように果たされているかをきちんと見極めながら投資する時代になっており、SDGsを他人事と思わないで、地球市民として取組まなくてはならないのです。この事業のスポンサーの花王にかれましても、このような意識のもと、この「みんなの森」の活動に取組んでくださっていると思います。
必ずしも「地球人類」とは言わなくても、「国民みんなで」とか、あるいは「市民みんなで」とか、あるいは「地域の集落みんなで」やらなくてはいけないということが、これからの時代に非常に重要な考えだと思います。そういったことが、この「花王・みんなの森づくり」から社会に発信されるということは素晴らしいことだと思います。

最後になりますが、今年は令和という新しい年を迎えました。これまでも「明治の森」「昭和の森」「平成の森」といったものを作ってきましたので、「令和の森」というのも必ず出てくるだろうと思います。『きれいを、こころに。未来に。』が、花王のキーメッセージとうかがいましたが、「きれいに」「美しいく」という理念は、「美しく調和する」という意味合いを含んでいる「令和」の時代に大変マッチするように思いました。この「花王・みんなの森づくり」が「令和の森づくり」に発展していってもらえたらと感じております。今回の助成決定で山梨県の活動が加わったことにより、「花王・みんなの森づくり」は日本全国で展開しております。ぜひ、その広がりを場合によっては海外にも広げていいのではないかということさえ思うようになってまいりました。これもひとえに応募していただいき、そして見事、入選され本日発表していただいた皆さんのおかげだと思い、感謝を申し上げて講評を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

 

記念撮影

記念撮影


投稿日: 2019年7月16日
カテゴリー: 花王・みんなの森づくり活動助成