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2018年 花王・みんなの森づくり活動助成 目録贈呈式を執り行いました。

2018年5月21日(月)、花王株式会社において、「2017年花王・みんなの森づくり活動助成目録贈呈式」を執り行いました。目録贈呈式には、2018年3月から助成が始まった16団体、また、3年目の助成期間に入る2団体、合計18の団体の代表の皆さんにお越しいただき、目録を贈呈しました。
それぞれの団体から活動概要と、助成期間中での取組み目標や意気込みを発表頂きました。3年目の活動となる継続団体からは、これまでの助成期間で達成したことや変化したことなどについてお話いただきました。地域性に富んだものや他の団体の活動にも応用できそうなものなどさまざまな活動の様子が紹介され、情報交換のよい機会となりました。

開催概要

・開催日時  2018年5月21日(月) 14:00~17:30 交流会:18:00~19:00
・開催場所  花王株式会社本社(東京都中央区日本橋茅場町)
・主  催  公益財団法人都市緑化機構 花王株式会社

 

会場の様子

会場の様子

3年目継続団体の発表 豊かな森川海を育てる会

3年目継続団体の発表 豊かな森川海を育てる会

3年目継続団体の発表 湖西フロンティア倶楽部

3年目継続団体の発表 湖西フロンティア倶楽部

1 年目:森づくり活動分野 白神山地を守る会

1 年目:森づくり活動分野 白神山地を守る会

 
1 年目:環境教育活動分野 常磐大学松原哲哉ゼミナール

1 年目:環境教育活動分野
常磐大学松原哲哉ゼミナール

花王㈱石渡明美執行役員(右)から目録の贈呈 (左)特定非営利活動法人炭の木植え隊

花王㈱石渡明美執行役員(右)から目録の贈呈
(左)特定非営利活動法人炭の木植え隊

(公財)都市緑化機構 輿水理事長からの開会挨拶

開会挨拶(都市緑化機構 輿水理事長)

開会挨拶(都市緑化機構 輿水理事長)

「花王・みんなの森づくり活動助成」は、緑豊かな環境を次世代に引き継いでいくことを目的に2000年より実施しており、今回選ばれた皆様方の団体を併せて、これまで延べ463の団体に対し助成を行ってまいりました。2017年度は、「森づくり活動」「環境教育活動」の両分野を通じ合計111件のご応募を頂き、厳正な選考を経て、16の団体の決定させていただいたところです。
この「花王・みんなの森づくり活動助成」は助成の期間を3カ年とすることで、単年度では成し得ることが難しい課題にも挑戦できるようになり、また、初年度に上手くいかなかった事について、翌年度にプログラムを見直し再挑戦することが出来るようになったのではないかと考えています。皆さんにも是非、この3カ年という助成期間を有効に活用いただき、3年後には大きな成果を遂げていて頂きたいと願っております。

ギャスライト委員からの講評

講評(ジョン・ギャスライト 選考委員)

講評(ジョン・ギャスライト 選考委員)

一生懸命選んだ団体の皆さんの顔をこうして見ることができ、とてもうれしいです。今日、みなさんのお話しを聞いていて一番に感じたのは「人物多様性」が豊かだということです。そして共通していると感じたことは、森や自然を守りながらその素晴らしさを伝えているということと、全員がドリームメーカーであるということ。また、その皆さんが繋がっているということでした。森の地面の下では木の根が絡み合っているからこそ、地面が強くなり、木は自立し、森は強くなります。私たちの社会も同じで、見えないところで繋がって強くなります。私たちはいろんな人を森に招き、そのことで森も元気になりますが、それは間違いなく社会も元気にしているはずです。本日発表された皆さんも森を元気にすることだけが目的ではなくて、社会を元気にしていきたいと思っているのではないでしょうか。「花王・みんなの森づくり」も森を元気にしながら、社会を元気にしていこうとする事業で、みなさんと心の中は同じなのですね。
また、今日もう一つ興味深かったことは多様な世代による取組みが目立ったことです。若い世代の活動もあれば、三世代での活動を行うところもありました。活動の内容もプレゼンテーションの方法も多様で、お互いに良い学びの機会となったのではないでしょうか。一人で全てのことをこなす必要はないのです。デジタルでの情報発信は若者の方が得意かもしれません。若い人や様々な特技を持った人たちを頼りにし、色々な人を巻き込むことで会も活動も大きくなります。問題や課題があるからこそ成長するのです。ですので、この3年間の助成の期間に、是非色々なことに挑戦していただければと思います。

蓑茂寿太郎選考委員長からの講評

講評(蓑茂寿太郎 選考委員長)

講評(蓑茂寿太郎 選考委員長)

みなさんこんにちは私からも一言お話しさせて頂きます。今日の発表を聞いていて感じた事があります。ひとつ目は、花王さんのご理解を得て3年間という時間的猶予を与える仕組みにしたということが、本当によかったと思いました。3年間の継続助成であるからこそ、将来を見据えて計画立てざるを得ない側面があり、これが「みんなの森」のひとつの作法になってきています。このような活動に限らず、あらゆることに関して3年間ぐらいの見通し、計画をもって臨まなくてはならないのだと思います。今回の発表を伺い、そのような事に気づきました。
ふたつ目としては、花王・みんなの森づくりは「環境教育」を一般化させてきた、ということ。みんなの森づくりは「森づくり活動分野」と「環境教育活動分野」の2つの分野で行ってきましたが、近年の申請書ではこのふたつの違いがとても分かりにくくなってきました。「みんなの森」の活動が成熟するにつれ、「環境教育」というものを特出ししなくても、全ての活動において「環境教育」というものが内包されてくるようになった、当たり前になってきたということだと思います。花王・みんなの森づくりは、かつては特別であった「環境教育」が当たり前のことになる、そのような歴史をつくってきたということです。
三つ目として、以前よりも地域の課題解決に自らの力で挑もう、という気持ちをもった活動が増えたように感じました。一般的な「森づくり」「緑化」に取組むだけでなく、皆さんが一生懸命地域の課題を解決しよう、「森づくり」を通じて何かできないか、と向き合っていらっしゃるからこそ、その地域ならではの活動が生まれてくるのだと思います。そのような地域の課題と向き合う、地域ならではの活動を大切にしていって欲しいというふうに思いました。
まだまだ他にも、この助成を必要としている素晴らしい活動がたくさんあるのではないかと思っています。みなさんにも、この事業に賛同してくださる一人ひとりになって頂きたいと思います。

石渡統括からの挨拶

挨拶(花王㈱執行役員 石渡明美 統括)

挨拶(花王㈱執行役員 石渡明美 統括)

花王株式会社は、1890年に花王石鹸として誕生し、130 周年を迎える会社でございます。石鹸というのは体をきれいにするものですけれども、体から始まり髪の毛、おうち、それから衣服をきれいにする、ということで、花王は日本の清浄文化、きれいな暮らし方を提案し、提供してきた会社です。
日本語の「きれい」にはいろいろな意味があり、体や心をきれいにするということもありますが、環境、地球や、空気、水をきれいにしていくことも大事な活動だと思っております。森をきれいに整え、そして子供たちや地域のコミュニティの方が集まり、地域の絆が育まれる。そうした大切な活動の一端を、この「みんなの森づくり」を通じて担ってきたと考えております。そしてこれから先も、ただ今申し上げました「きれい活動」のような花王らしい活動を、みなさんと共に続けていきたいと思っております。これから三年間ぜひ皆さんと一緒に頑張って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

記念撮影

記念撮影


投稿日: 2018年7月12日
カテゴリー: 花王・みんなの森づくり活動助成