和歌山の漁師町加太では、古くからの伝統漁法をルール化することで、持続可能な漁業に取り組んできましたが、山を２つ削る大規模な森林開拓により海中の環境が大きく変化してしまいました。このことをきっかけに、平成18年より「森は海の恋人」を合言葉とした森林整備活動が開始されました。 　
　環境改善、郷土愛の醸成、名所づくりなどを目的に、市民や公共団体を巻き込みながら植樹や保全活動に取り組み、現在では世界一のアジサイ園づくりを目指し、県内外からの幅広い参加者を得て、活動が展開されています。
　次世代への継承を目指し、多世代の参加を得るための工夫が図られている点、山から海までの環境の繋がりを学ぶ啓発活動に取り組んでいる点等が評価されました。