第39回 緑の都市賞

第39回 国土交通大臣賞:緑の市民協働部門 (奈良県吉野町)
大和ハウス工業株式会社/
公益財団法人吉野山保勝
吉野山の桜保全活動
大和ハウス工業株式会社/
公益財団法人吉野山保勝 吉野山の桜保全活動01
大和ハウス工業株式会社/
公益財団法人吉野山保勝 吉野山の桜保全活動02
大和ハウス工業株式会社/
公益財団法人吉野山保勝 吉野山の桜保全活動03

古来より、日本を代表する桜の名所であり、1300年以上続く吉野の桜を維持し、将来に継承することを目的として、吉野山保勝会、教育委員会、大和ハウス工業が一体となって連携し、桜の保全活動に取り組んでいる。また、桜の保全と共に文化・伝統といった和の心を次代に繋ぐためのイベントを全国で展開している。

吉野山は、古来より日本を代表する桜の名所であり日本人の心の拠り所とも言える場所です。吉野山保勝会はこの1300年以上の歴史のある吉野の桜を維持し、将来に継承することを目的としています。この歴史ある桜が近年、環境の変化と樹勢の衰えなどにより危機的な状況となり、これを改善すべく吉野山保勝会の協力依頼に応える形で、2008年より大和ハウス工業が吉野の桜を保全し次世代に継承する活動を開始しました。林業、造園の専門家の指導を仰ぎ、硬質化している土壌改良をはじめ、桜の密度管理などを試行、検証、改善を図っています。また、吉野山保勝会と大和ハウス工業は協働で桜の育成園を開設し、地元の実生から5年を費やして苗木を育て、1本1本丁寧に山に還す事業を行っています。
 こうした桜保全の努力が実を結び、具体的な成果として認められている状況にあり、このような地道な努力と取組みや研究の成果が高く評価されました。