奈良・人と自然の会は、2001年に「大和の自然を愛します」を合言葉に、シニア自然大学校ＯＢにより設立されたものである。2007年から奈良県の「歴史的風土景観形成事業ボランティア」に募集し、７haの歴史的風土特別保存地区の維持管理に取り組んでおり、以降、歴史的風土に適合する自然環境の保全と再生（里地・里山の景観形成と環境整備）、復原農地活用による有機農法の実践、湿地ビオトープでの水生生物調査など、「ならやま」における活動を拡大してきている。「歴史的風土を次世代に受け継ぐ」ことを一つの理念としているこの活動は、毎週木曜日を定例活動日として里山、エコファーム、景観ビオトープの各グループに別れ、10年間にわたり継続されており、現在では16haという広大な地域の環境保全に努めるなど、世界遺産に登録された特別史跡平城宮跡を取り巻く歴史的風土の保存に大きく貢献している。